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ホメオパシーはドイツ発祥の、欧州で主に用いられている、補完・代替医療(CAM)です。 現在自由診療で保険がきかないことから、ちょっと敬遠している人もいるかもしれませんが、通常の医療と併用することが大前提なので、取り組みやすい治療とも言えるでしょう。治療方法や対応する症状、費用などについて解説していきます。
参考:日本ホメオパシー医学会公式サイト_ホメオパシーとは https://www.jpsh.jp/ホメオパシーとは/ホメオパシーについて/
ホメオパシーとは、「ある症状を引き起こすものが、その症状を癒す」という「同種の法則」の考え方に則った、補完・代替医療(CAM)のことをいいます。聞き慣れないと思いますが、実は、日本でも古くからホメオパシーは存在しているのです。
ホメオパシーの発祥の地は、ドイツ。約200年前、医師のサミュエル・ハーネマンが提唱しました。
世界保健機関(WHO)はホメオパシーを補完・代替医療(CAM)として認めており、現在、世界の80か国以上で用いられています。欧州では約30%、発祥国であるドイツでは全体の75%がホメオパシーを治療として用いているのです。ホメオパシーで治療ができる国として、フランス、イタリア、スペイン、オーストリア、ロシアなどが挙げられ、医師が「レメディー」という西洋医学でいう薬を処方しています。
では、ホメオパシーについて掘り下げてみましょう。
ホメオパシーとは、
ことによって、症状を軽減したり治したりしようとする療法のこと。
治療に用いるのは、「レメディー」と呼ばれる療剤です。
レメディーとは、小さな砂糖粒にさまざまな物質を溶かしたもの。3,000種類以上あるといわれ、その成分は約70%が植物や鉱物など、ほとんどが自然界に存在するものから作られています。その成分を10倍~100倍に希釈・震盪させたものを、さらに希釈・震盪させて小さな砂糖粒に染み込ませるのです。
レメディーには、体にとって毒である物質をごく少量含みます。これを「微量の法則」といい、毒である物質に対して体が抵抗を起こすことで自己治癒力を高め、肉体的・心理的・精神的な方向を修正するのです。
日本でも、昔から同種療法は取り入れられています。例えば、風邪をひいたとき。のどが痛むときにショウガ湯を飲む、のどが痛むときや鼻炎症状があるときには首にネギを巻く、といったものを指します。
ショウガには新陳代謝を促進させて体を温める作用だけではなく、ショウガに含まれるジンゲオールという成分に殺菌作用があります。ショウガ湯を飲んだときの口当たりを、「のどがイガイガする」と感じた方はいませんか。それこそ、ホメオパシーのいうところの「ある症状を引き起こすものが、その症状を癒す」ということなのです。また、ネギにはアリシンという成分が含まれており、こちらも血行促進作用や殺菌作用があります。ツンとしたネギ独特の匂いによって、一時的に「鼻水がひどくなった」と感じる方もいますが、「鼻水を引き起こすものが、鼻水を癒している」のです。
症状を引き起こしているもの(毒)を取り入れたときに起こる体の抵抗を利用し、自己治癒力を高めて、病気の原因を根本からなくす、というのがホメオパシーの考え方なのです。
治療には「レメディー」を使用します。レメディーとは植物・鉱物などを希釈した薬のようなもの。原物質は薄められているため、妊婦さんや赤ちゃんでも使うことができます。 舌下で溶かして服用し、その人自身が健康になろうとする力を引き出します。
副作用としては西洋医学的な意味ではないと言えますが、わずかではあるものの、本来持っている病気や症状をレメディーが引き起こしてしまうこともあるので、注意が必要な場合もあります。
※参考:一般社団法人日本ホメオパシー医学会_ホメオパシーとはhttps://www.jpsh.jp/ホメオパシーとは/q-a/
※参考:東文中醫クリニック・新橋_ホメオパシーとはhttps://tbtcm.jp/treat/homeopathy.html
レメディーは3,000種類以上あると言われています。 心身の広い症状に対応できるため、以下のような人の治療に対応しています。
ホメオパシーはその人自身が持っている「自然治癒力」に働きかける、いわば自分自身が治療「治療者」の治療法です。そのため、自然治癒力によって回復が可能な病気や症状であるならば、その効果が期待できます。
科目においても内科や外科、小児科、耳鼻咽喉科、眼科、婦人科、泌尿器科、歯科、精神科など、それぞれの広い領域を対象としています。
現在、ホメオパシーは自由診療なので保険がききません。そのため費用は医療機関によって異なるので、クリニックや診療所に問い合わせしてみるのが良いでしょう。一般的に再診の頻度は1~2ヶ月に一度程度となります。
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