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小さいながらも、50種類以上のホルモンを産生・分泌している重要な臓器である副腎。ストレスや食生活の乱れなどから、副腎の機能が低下するとさまざまな不調をきたします。副腎疲労の原因がはっきりしない場合には、オーソモレキュラー療法によって、足りない栄養素を補うというのもひとつの方法です。
参照元:ひめのともみクリニック公式サイト_副腎疲労症候群 http://www.himeno-clinic.com/hukujin/
参照元:ルネスクリニック東京公式サイト_副腎疲労症候群 https://biken-kai.com/renais-tokyo/adrenal-fatigue/
体内の左右の腎臓の上にある副腎は、50種類以上のホルモンを産生・分泌している臓器です。副腎がステロイドホルモンを分泌することで、栄養素の代謝や電解質のバランス調整、ストレスのコントロールなどを行います。しかし、ストレスや食生活の乱れ、運動不足などによって副腎の機能が低下すると、ホルモンバランスが乱れたり、慢性的な疲労や食欲不振などの症状を引き起こします。これらの症状は、副腎疲労症候群(アドレナル・ファティーグ)と呼ばれます。
一度に大きなストレスがかかったり慢性的にストレスのかかる状況にあったりすると副腎が疲弊し、十分な量の抗ストレスホルモンを分泌できなくなってしまいます。そうなると、正常な状態に比べてストレスを緩和しにくくなり、疲労やうつ症状などといった副腎疲労症候群の症状が出始めるのです。
抗ストレスホルモンは、朝8時頃にもっとも多く分泌され、夕方以降には減少していきます。そのため、睡眠不足で朝起きられない日が続くとホルモンの分泌リズムが崩れ、副腎疲労症候群の症状が現れます。
抗ストレスホルモンをはじめとする副腎ホルモンはコレステロールによって作られます。そして、コレステロールから副腎ホルモンを作るためにはビタミンC、ビタミンB,マグネシウムなどの栄養素が欠かせません。そのため、栄養不足でコレステロールが不足すると副腎ホルモンも作られなくなり、ストレスが緩和されにくくなってしまうのです。
副腎疲労の症状が現れても、食生活や生活習慣を見直すことで自分で症状を改善することができます。特に重要なのは食生活の見直しです。副腎ホルモンはコレステロールを材料として作られますが、その過程でビタミンC、ビタミンB,マグネシウムなどの栄養素を必要とします。これらの栄養素が普段の食事に足りていないと考えられる場合には、食生活を見直しましょう。ここでは、食生活の見直しをはじめ、副腎疲労を自分で治すための方法を6つピックアップしてみました。
副腎疲労を治すためには、まず体内に蓄積された汚染物質を排出するデトックスが必要です。このデトックスには正常な肝機能が必要不可欠なので、肝機能を助ける食べ物を積極的に摂りましょう。
肝機能を助ける代表的な食べ物としては、玉ねぎ、にんにく、パクチー、生姜などの薬味、ハーブ野菜、色が濃く苦味のある野菜が挙げられます。特に緑黄色野菜は抗アレルギー作用・抗酸化作用があるのでおすすめです。
ビタミンB群・ミネラル・カルシウムの不足も、副腎疲労を招く代表的な原因です。副腎が正常に働かないと腸の働きも悪くなり、副腎疲労の回復に必要なカリウムやナトリウムなどの栄養素もうまく吸収できなくなってしまいます。
ミネラルやビタミンBを豊富に含んだ食べ物としては、ミネラルなら海藻、海苔、魚介類、カルシウムならチーズや小魚、ビタミンBなら玄米や豚肉が挙げられます。
動物性タンパク質には、「メチオニン」という重要なアミノ酸が含まれています。メチオニンには硫黄が含まれており、この硫黄が不足すると腎臓のデトックス機能が低下してしまうのです。そのため、副腎疲労を回復するためには良質な動物性たんぱく質や脂質を食事に取り入れる必要があります。
前述してきた食べ物とは逆に、副腎疲労を誘発しやすい食べ物もあります。食品添加物、化学合成物質が多く含まれたものを食べすぎると、体に汚染物質が蓄積されていくので避けるべきでしょう。また、アルコールやカフェインのとりすぎも副腎を過度に刺激するのでよくありません。ほかにも、白砂糖、スイーツ、食品添加物の多く含まれたジャンクフードも副腎に悪影響をもたらします。また、小麦や大麦に含まれるグルテンを頻繁に摂り続けると副腎に不具合が起こる場合があります。
睡眠不足も副腎にダメージを与える一因です。不規則な生活リズムはそれだけで大きなストレスになりますし、1日のうちでもっともホルモンが活発に分泌される時間である夜間にしっかり休息を取らないと、抗ストレスホルモンの分泌が悪くなり、副腎に疲労が溜まってしまうのです。そうした事態を避けるためには、副腎疲労の症状が見られたら生活習慣を見直し、夜にきちんと寝て朝にきちんと起きる正しい生活のリズムを身につけることが大切なのです。
日常にはさまざまなストレス要因があります。もちろん人体には抗ストレスホルモンをはじめとするストレスに対抗する機能がありますが、その機能を上回るほどのストレスがかかると、当然体には不具合が出てしまいます。そのため、日常のストレスを上手く解消することも副腎疲労の回復には重要なのです。
前述のような規則正しい生活リズムを保つのはもちろんのこと、適度な運動や睡眠などを心がけることで、慢性的なストレスを避けられるようになるでしょう。
オーソモレキュラー療法で、60~70項目の詳しい血液検査を行います。血液検査によって得られたデータを詳しく栄養解析し、顕著な異常はもちろん、隠れた異常を見つけ、その症状や不調との関係性を明確にしていきます。
例えば、肝機能を調べるためのASTやALT、ALPなどの数値が、従来の血液検査では異常なしと診断されていても、オーソモレキュラー療法における血液検査によって、ビタミンBや亜鉛が足りていないということが判明する場合もあります。
医師による診断でサプリメントが処方されます。処方されるのは、吸収率や成分同士の反応など、栄養素の配合を考え抜き、徹底的にこだわった原材料を使用した医療用のサプリメントです。医療用サプリメントは、国内のGMP認定工場で製造されるなど、厳格な決まりに基づいて生産されています。
品質を確認するため、原材料の時点で成分検査や重金属検査、微生物検査を、製品が出来上がってからは、成分検査、物性検査、微生物検査などが行われています。
体内に最も多く存在するアミノ酸のグルタミン。疲れがたまっているときやストレスを感じているとき、運動後、飲酒後などに大量に消費されるとされ、積極的に摂取することが望まれている栄養素のひとつです。
参照元:株式会社MSS公式サイト_製品と品質_MSS DUO_グルタミン ビオ https://www.mssco.jp/supplement/353/
抗酸化作用、酸化ストレス抑制作用などがあるといわれているビタミンE。ホルモンバランスを整えたり、自律神経を安定させたりする働きに関与しているといわれていることから、ストレスが多い人は、より適切な量の摂取が求められています。
参照元:株式会社MSS公式サイト_製品と品質_MSS DUO_E200 ミセル https://www.mssco.jp/supplement/79/
タンパク質は、筋肉、骨、内臓、皮膚、髪の毛、爪、歯、血管、血液など、体のすべてを形づくる成分であると同時に、ホルモンなどの構成要素でもあります。たんぱく質が不足すると、代謝が悪くなったり、身体の調整がうまくできなくなったりするともいわれています。
参照元:株式会社MSS公式サイト_製品と品質_MSS DUO_プロテインSoyX https://www.mssco.jp/supplement/2427/
副腎へのストレスが重なって起こる副腎疲労。副腎疲労の原因となるのは日常的なストレスです。そうしたストレスを解消し、副腎疲労をなくすには、まず生活改善から始めるのがいいでしょう。バランスの取れた食事、規則正しい生活リズム、十分な睡眠と適度な運動などを心がけてみてください。
また、医療機関で体の状態をチェックすることも大切です。体の状態によっては、オーソモレキュラー(分子整合栄養医学)で体の調子を整えることも考えてみるといいでしょう。
オーソモレキュラーを行っているクリニックには、それぞれ独自のカラーがあります。東京でオーソモレキュラーの治療を受けたいと考えている人に、ニーズ別におすすめのクリニックをピックアップして紹介します。(2021年1月調査時点)
見えない不調まで探る診断と
納得して続けられる医療を提供
22,000円
(診断料・処方料、生活指導や食事指導も含む。血液検査、サプリメント代別途必要)
定期的検査で効果を追跡。
精神的症状の改善を目指す
28,600円
(診察料・栄養解析セット含む。栄養解析セットには、血液検査と栄養解析レポート、各種栄養医療サポート資料つき)
豊富な血液検査項目。
詳細な検査で健康美をサポート
28,600円
(ベーシック・胃粘膜・耐糖能・甲状腺・ホモシステイン尿検査を含む)
※【選定基準】「オーソモレキュラー 東京 クリニック」でGoogle検索した東京都内の上位15院のうち、検査を前提としない診療を行っているえなのさとクリニック、日本初の栄養療法(オーソモレキュラー療法)専門のみぞぐちクリニック、美容系のメニューが最も豊富なゆかスキンクリニックを選定しています。(2021年1月時点、編集部調べ)
※費用は2021年9月の情報です