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認知症とは、患者さん自身が仕事や趣味など、毎日の生活の中で物忘れなどによって支障をきたすトラブルです。ここでは認知症の症状や、オーソモレキュラー療法と認知症との関係について紹介します。
厚生労働省によると、認知症とは脳の病気や障害などの原因により認知機能が低下し、日常生活の全般に支障が出る状態を指しています。
初期の段階は単なる物忘れに見えますが、症状の進行によって仕事や家事など当たり前にできていたことでミスが増えたり、憂うつ・不安になったりと、さまざまな症状をきたす可能性があります。
認知症の症状は、「物忘れ(記憶障害)」「時間や場所がわからなくなる」「理解力・判断力の低下」「仕事や趣味など身の回りのことができなくなる」「行動・心理症状」に分けられます。
軽い物忘れでも、認知症が進行してくると今まで正常にできていたことができない、普段とは異なる幻覚や幻聴、思い込みが出てくるなどの症状がみられます。
はっきりと日常生活に支障をきたしてくると、認知症の可能性を疑うことができます。ただし年齢によっては「加齢による物忘れ」と認知症を誤解しやすいため、認知症かもしれないと感じた場合は早めに医療機関を受診することが大切です。
認知症の原因でも特に多くみられるものは、「アルツハイマー型認知症」です。次に「レビー小体型認知症」「脳血管性型」が続き、いずれも脳の内部にみられる疾患やトラブルが原因となっています。
脳に何らかの原因でトラブルが起きると、特定の部位が障害され、認知機能に支障が出ることがあります。ただし一部の認知機能は保たれており、すべてが阻害されているわけではない「まだら認知症」が多くみられます。
認知症の初期症状は物忘れであり、脳の神経活動や体全体の健康維持を目指すために、オーソモレキュラー療法が注目を集めています。
オーソモレキュラー療法では、まず患者さんの血液検査を行い、60項目以上にわたる項目から血液の構成をチェックします。その後、不足している栄養素を食事やサプリメントから補っていきます。
認知症に対する治療は多岐にわたりますが、アルツハイマー型認知症に対しては神経伝達物質の減少を抑えてスムーズに情報を伝達させる「アセチルコリンエステラーゼ阻害薬」を投薬します。
一方、アセチルコリンエステラーゼ阻害薬とは別にカルシウムイオンが脳神経細胞の内部に流入しすぎるのを防ぐ「NMDA受容体拮抗薬」を投薬するケースもあり、両者を併用する治療法も一般的です。
心理的な要因に対しては抗うつ薬や睡眠薬を、てんかんの症状をきたしている患者さんには抗てんかん薬が処方されます。
認知症の原因の第3位である「血管性認知症」は脳梗塞や脳出血など生活習慣病が関わっているため、栄養管理も続けなくてはなりません。日々の健康維持と生活習慣病予防のために、オーソモレキュラー療法の効果が期待されています。
オーソモレキュラーを行っているクリニックには、それぞれ独自のカラーがあります。東京でオーソモレキュラーの治療を受けたいと考えている人に、ニーズ別におすすめのクリニックをピックアップして紹介します。(2021年1月調査時点)
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(診断料・処方料、生活指導や食事指導も含む。血液検査、サプリメント代別途必要)
定期的検査で効果を追跡。
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28,600円
(診察料・栄養解析セット含む。栄養解析セットには、血液検査と栄養解析レポート、各種栄養医療サポート資料つき)
豊富な血液検査項目。
詳細な検査で健康美をサポート
28,600円
(ベーシック・胃粘膜・耐糖能・甲状腺・ホモシステイン尿検査を含む)
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※費用は2021年9月の情報です