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オーソモレキュラーとは、栄養素と食事を使い、投薬に頼らない根本栄養療法です。SIBO小腸内細菌増殖症)になった場合、第一段階として悪影響がある食品を抜きます。今回はSIBOとオーソモレキュラーについて紹介します。
SIBO(小腸内細菌増殖症)とは、腸内細菌が過剰増殖する、吸収不良症候群の一部です。
腸管内側には約50%以上の免疫細胞が存在し、細菌が非常に少ないです。しかし、小腸内の細菌が異常増殖すると、小腸が吸収するはずの炭水化物などの栄養素を免疫細胞が消費し、糖類を発酵させ多量のガスを出します。そのため、カロリー欠乏や腹部膨満などが引き起こされてしまいます。
初期症状はほとんどの場合無症状であり、進行すると下痢、胃酸逆流、腹部膨満、便秘、脂肪便となり、重度になると腸管粘膜損傷や血管系に損傷を与える深刻な慢性疾患を引き起こします。
SIBOは胃腸炎発症後に続いて発症することが多く、心身に現れる症状の例は以下の通りです。
SIBOになる原因はお腹の病気や手術後、ストレス、糖尿病性神経障害、腸管運動低下による腸内クリーニング機能低下、膵液・胆汁の減少、胃酸減少、回盲弁機能低下など様々です。
お腹の手術後や病気による治療中にSIBOになるのは、一時的に消化管の動きを止めてしまうのが原因です。そのため、普通に生活をしている場合SIBOになるリスクは低いのが一般的でした。
しかし、近年SIBOを合併している患者層は増加しつつあります。その原因は発酵食品の多量摂取です。発酵食品は整腸効果がありますが、多量摂取すると大腸細菌が増殖し、その細菌が小腸へ流れ込んできてSIBOを誘発します。
オーソモレキュラー療法で行われるSIBOの検査には直接検査と間接検査があります。
内視鏡検査および培養(直接検査)は小腸から離れた領域の細菌が過剰増殖しても見落とす可能性があり、嫌気性細菌は培養が難しく他の粘膜から汚染を受けてしまいます。
p>また、検査で陽性とされる限界値が研究によって異なり、国際的合意を得ていないこともあり、臨床現場では一般的に採用されません。
呼気検査(間接検査)はSIBO診断の中で最も一般的で、費用対効果が高い臨床検査です。
p>事前準備として、12時間の準備食期間と12時間の断食を行い、呼気を採取してガスの種類や大まかな位置などを臨床的に検出します。
3時間中20分ごとに検体を採取し、どのガス値が上昇するかによって治療法が変わってきます。120分までに水素値が20ppm以上上昇で陽性、メタン濃度が10ppm以上でメタン陽性となります。
SIBOの主な治療法は、経口抗菌薬を10~14日間投与することです。この治療法で約95%の人が回復に向かっています。
また、オーソモレキュラー療法として>脂肪が多く炭水化物と繊維の少ない食事を取る、発酵食品、単糖類、二糖類、オリゴ糖、ポリオールを3週間ほど控え、多量接種しないなどの食事管理の徹底があります。
再発した場合は非吸収性抗生物質を投与し、積極的に除菌を行いますが、カビ増殖の場合抗真菌薬を用いても手ごわいでしょう。
そのため、発症要因である低胃酸やストレスなど、個別的要因の解決を行いながら根本的治療を目指すのがいいでしょう。
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