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慢性疲労とオーソモレキュラー

休んでも睡眠をとっても回復しない、6カ月以上、全身の疲労感や倦怠感に襲われている状態の慢性疲労。その原因についてははっきりわかっていません。このような症状に対して、医師の指示のもとで行う療法のひとつにオーソモレキュラー療法があります。慢性疲労の症状の回復と、予防や改善が期待できるオーソモレキュラー療法について紹介します。

参照元:大正製薬商品情報サイト_疲れに効くコラム https://brand.taisho.co.jp/contents/tsukare/detail_250.html

参照元:ニプロ株式会社公式サイト_一般の皆さまへ_すこやかネット https://www.nipro.co.jp/sukoyakanet/58/

参照元:オーソモレキュラー栄養医学研究所公式サイト_栄養素の説明_ビタミンC  https://www.orthomolecular.jp/nutrition/vitamin_c/

参照元:オーソモレキュラー栄養医学研究所公式サイト_栄養素の説明_ビタミンB群  https://www.orthomolecular.jp/nutrition/vitamin_b/

慢性疲労とは?

一時的な疲労とは異なり、休養や睡眠をとっても回復しない、6カ月以上、全身疲労感や倦怠感に襲われている状態のことをいいます。厚生労働省で診断基準が設けられているものの、その原因については、ウイルス感染、免疫・代謝異常、精神的疾患など、さまざまな説が考えられていますが、はっきりとはわかっておらず、治療法も確立されていません。20~50代、男性よりも女性に多く発症し、まじめで几帳面な人がかかりやすいともいわれています。

慢性疲労で心身に現れる症状の例

  • 日常生活が著しく損なわれるほどの強い全身倦怠感、慢性的な疲労感
  • 感染症様症状:発熱、リンパ節種大、咽頭痛
  • 膠原病様症状:頭痛、筋肉痛、関節痛、脱力感
  • 精神・神経症様症状:睡眠障害、思考力低下、抑うつ、不安など

慢性疲労の診断基準とは

慢性疲労症候群(CFS)の診断基準とは、米国防疫センターや厚生労働省の診断基準を満たしたものです。前提条件は以下の通りです。

  • 6ヵ月以上持続、または再発を繰り返す疲労を認め臨床検査し、慢性疲労をきたす疾患を除外するか経過観察、または併存疾患を認める
  • 十分な休養後も回復しない、発症時期が明確であり新しく発症したとわかっている、仕事や生活習慣が原因ではない、疲労・倦怠の程度評価が3以上
  • 労作後疲労感や頭痛、睡眠障害、など自覚症状と他覚的所見10項目の内5項目以上

CFSと診断されるのは以下の場合です。

  • 前提条件を満たした時
  • 明らかに感染症後に発病した
  • 気分障害、繊維筋肉痛症などの併存疾患と関連した場合

前提条件に該当せず原因不明の慢性疲労を訴える場合は、特発性慢性疲労(ICF)と診断されます。

CFS診断基準の問題点

CFS診断基準の問題点は以下の通りです。

  • それぞれの診断結果が矛盾している
  • 日常診療でこの基準を満たさない原因不明の慢性疲労患者の数が増えてきて、どのように扱うか
  • Holmesの定義、Andrew Lloydの定義、英国の定義など、グループによって患者の診断定義が異なる
  • アメリカのCFS患者の治療法がまちまちで、必ずしも適切とはいえず、ガイドラインがなかった

Fukuda診断基準が生まれた経緯

日本厚生省のCFS診断基準中、大基準は満たしますが症状小基準が満たさない症例をCFS疑診と明記しています。

疾病対策予防センター(CDC)はこれを参考に、1994年Fukuda診断基準を作成しました。Fukuda診断基準では、CFS疑診は特発性慢性疲労(ICF)に該当します。

Fukuda診断基準

Fukuda診断基準は、世界中で幅広いエリアで用いられ、CFS診断のための手順が比較的わかりやすく臨床、研究共に用いることができる基準です。

しかし、Fukuda新純基準にもいくつかの以下のような問題点が指摘されています。

  • 症状による診断が中心であり、特異的な検査異常が示されていない
  • 精神神経疾患との鑑別があいまい
  • 疲労の程度を客観的にとらえていないなど

この問題点を解決するために、2002年5月、世界中のCFS研究者がアトランタに集結し、CDC会議を開催しました。討議された内容は以下の通りです。

  • CFSの病因解明に何が重要なのか
  • CFS診断基準があいまいであり、多種多様な症例がCFSと診断されている
  • CFSから除外される疾病と共存できる疾病が明確ではない
  • 様々な疲労重症度の患者をひとくくりに論じていることなど

討議した結果、CFS患者を層別解析することが、病因や病態解明において非常に重要であることが確認され、世界中のCFS研究者や臨床医たちが利用できるDCの新たなガイドラインを発表しました。

慢性疲労に対してオーソモレキュラー療法で行われる検査

60~70項目の詳細な血液検査を行い、そのデータを分子整合栄養医学的に解析することで、不足している栄養素を読み取り、体内の異常を発見、その不調や症状との関係性を明らかにしていきます。一般的な血液検査では異常が見られないと診断された場合でも、オーソモレキュラーの詳細な血液検査によって、身体に不足している栄養素を判明することができ、不調を改善するための糸口を見つけることができます。

慢性疲労に対してオーソモレキュラーで行われる処方

血液検査によって、人間の身体が本来持っている自然治癒力を最大限発揮させるために必要な栄養素を導き出したら、食事内容を調整し、自然界に存在する栄養素をベースにして作られたサプリメントが処方されます。

オーソモレキュラー療法で処方される医療用のサプリメントは、GMPとよばれる、医薬品の製造に際して、その効果や安全性を確保するために設置された厳しい基準を満たしたものです。医療現場での医師の使用に耐えられる高品質・高濃度・高純度のサプリメントで、日本国内の工場でのみ生産されています。

BCAA 30本入り 4,510円(税込)

BCAAは、脳が疲れを感じる原因として考えられているセロトニンの材料であるトリプトファンと脳内の入り口を同じくするため、その量を増やしておくとトリプトファンが脳の中に入れず、脳の感じる疲労(中枢性疲労)を軽くしてくれるのではないかと考えられています。

参照元:株式会社MSS公式サイト_製品と品質_MSS DUO_BCAA https://www.mssco.jp/supplement/880/

NB-X 60粒入り 3,630円(税込)

単体では効果を発揮しにくく、互いに助け合いながら働くビタミンB群は、一緒に摂取するのが望ましい栄養素です。ビタミンB群はエネルギーをつくる働きがあり、不足すると疲労や筋肉痛、集中力の低下などが起こりやすいといわれています。

C1000+B 30本入り 2,640円(税込)

ビタミンCは、人の身体ではつくれない栄養素のため、食事などから摂取する必要があります。ビタミンCには、免疫力を高める働きや、鉄の吸収を助ける働き、酵素の働きを助けるといった作用があるといわれています。

参照元:株式会社MSS公式サイト_製品と品質_MSS DUO_C1000+B https://www.mssco.jp/supplement/73/

【東京】ニーズ別で選ぶ
オーソモレキュラー
クリニック3選

オーソモレキュラーを行っているクリニックには、それぞれ独自のカラーがあります。東京でオーソモレキュラーの治療を受けたいと考えている人に、ニーズ別におすすめのクリニックをピックアップして紹介します。(2021年1月調査時点)

良心的な価格で
話を聞いてもらいたい

えなのさとクリニック

福島幸江 院長
えなのさとクリニック 福島幸江院長
引用元:えなのさとクリニック公式サイト_当院について https://www.enanosato.com/concept

見えない不調まで探る診断と
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初回費用

22,000円
(診断料・処方料、生活指導や食事指導も含む。血液検査、サプリメント代別途必要)

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先生に診てもらいたい

みぞぐちクリニック

溝口徹 院長
みぞぐちクリニック 溝口徹院長
引用元:みぞぐちクリニック公式サイト_医師紹介 http://www.shinjuku-clinic.jp/summary/doctor

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28,600円
(診察料・栄養解析セット含む。栄養解析セットには、血液検査と栄養解析レポート、各種栄養医療サポート資料つき)

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青木由佳 院長
ゆかスキンクリニック 青木由佳院長
引用元:ゆかユキンクリニック公式サイト_クリニック紹介 https://yukaskin.com/clinic/

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28,600円
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※【選定基準】「オーソモレキュラー 東京 クリニック」でGoogle検索した東京都内の上位15院のうち、検査を前提としない診療を行っているえなのさとクリニック、日本初の栄養療法(オーソモレキュラー療法)専門のみぞぐちクリニック、美容系のメニューが最も豊富なゆかスキンクリニックを選定しています。(2021年1月時点、編集部調べ)

※費用は2021年9月の情報です