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遅延型アレルギーとは原因食物摂取後、数時間から数日経って症状が現れる食物アレルギーです。オーソモレキュラー治療法として食事療法を行います。
今回は遅延型アレルギーとオーソモレキュラーについて紹介します。
遅延型アレルギーとは、摂取してから数時間~数日後に症状が現れる食物アレルギーです。ゆっくり反応し、原因である食物を避けても数週間以上症状が続くこともあり、どの食べ物が原因なのか中々気づけない特徴があります。
症状は頭痛や不眠など、一般的にアレルギー症状と認識されていないものも多く含まれ、複数の症状が同時発生する場合があります。
一般的に食物アレルギーは、血液中にあるIgG抗体がある食べ物を過剰摂取していると高反応になり、発症します。遅延型は過剰な抗原が、排除しようとする免疫細胞の能力を飽和し、免疫複合体が長期間にわたって体内循環し、体組織への沈着することで発生します。
遅延型アレルギーの原因食品を特定する場合、食物IgG検査によって遅延型アレルギーに対する反応を検査することをオススメします。
遅延型アレルギーの症状は多岐にわたるため、疲れが取れない、めまいがして集中力が続かないなど、一般的なアレルギー症状と認識されていないものも含まれます。また原因不明のじんましんや遅延型アレルギーの原因食物を摂取して小腸が炎症を起こし免疫物質が増え、ダメージを与えられた脂肪細胞が肥大化し太ってしまうなど、精神面への影響や肥満との関連も報告されています。
遅延型アレルギーになる原因は「食物そのものが原因」「腸のバリア機能の破綻が原因」に分かれます。
食物そのものが原因の場合、原因食物にだけ強く反応し、その他の食物はほとんど反応しません。
腸のバリア機能の破綻が原因の場合、ほとんどの食物に対して一定以上の強い反応を起こします。
遅延型アレルギーに対して、オーソモレキュラー療法が行われる検査は、血を採取して、血液を垂らした検査シートを乾燥させ、アメリカへ送付し食物アレルギー反応をチェックしてもらいます。およそ3~4週間ほどで結果がわかります。
アレルギー反応をチェックする際に用いられるパネルは以下の通りです。
遅延型アレルギーの主な治療法は食事指導です。
腸内の抗体免疫は6ヵ月摂取しなければ切れます。免疫反応沈静化のために、3~6ヵ月程原因食物の摂取を絶ち、その後摂取量を調整することで腸内環境を整えます。
腸内抗体免疫を作らせないために、週4日以上同じ食べ物を食べないようにします。好きな食べ物はメーカーの違うものを選んで食べるよう指導されます。(食物のローテーション)
食物のローテーションと消化吸収機能の徹底的改善を行うことで改善傾向が現れれば、摂取頻度や量を調節することで、その食物を再び食べられるようになります。治療を開始してしばらくすると、多くの人が頭痛や腹痛の改善、肌や体調の良好を実感します。
オーソモレキュラーを行っているクリニックには、それぞれ独自のカラーがあります。東京でオーソモレキュラーの治療を受けたいと考えている人に、ニーズ別におすすめのクリニックをピックアップして紹介します。(2021年1月調査時点)
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28,600円
(診察料・栄養解析セット含む。栄養解析セットには、血液検査と栄養解析レポート、各種栄養医療サポート資料つき)
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28,600円
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