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健康診断などの一般的な血液検査では見落とされてしまうこともある隠れ貧血。隠れ貧血は、フェリチンの数値を調べることでわかります。オーソモレキュラー療法の血液検査では、このフェリチンの数値も測定するので、隠れ貧血を見つけ出すことができます。隠れ貧血の症状と、オーソモレキュラーの検査や処方についてまとめています。
貧血の中でも数が多い鉄欠乏性貧血は、ヘモグロビンの数値が、男性は13g/dL以下、女性は12g/dL以下で、MCV(平均赤血球容積)の値が80fL以下の場合をいい、これは、診断などの血液検査によって判明します。しかし、ヘモグロビンやMCVの数値が基準値であっても、鉄分が不足していることがあります。それが隠れ貧血です。隠れ貧血は、肝臓などにストックされている貯蔵鉄が減っている状態のことで、フェリチンの値を調べることでわかります。
オーソモレキュラー療法では、60~70項目に及ぶ詳細な血液検査を行い、鉄やビタミンB群、タンパク質、脂質など、健全な赤血球をつくるために必要な全身の栄養状態や、足りない栄養素について調べます。貯蔵鉄(フェリチン値)は、一般の貧血の診断基準である赤血球数やヘモグロビン濃度が低下する前に減っていくため、オーソモレキュラー療法のアプローチによって、一般的な貧血の診断基準を満たす前の段階である、隠れ貧血を把握することができます。
オーソモレキュラー療法によって、足りない栄養素が判明すると、医師の診断によってサプリメントが処方されます。処方されるのは、吸収率や成分同士の反応など、栄養素の配合を考え抜き、徹底的にこだわった原材料を使用した、国内のGMP認定工場で製造されている医療用のサプリメントです。
医療用サプリメントは、厳格な決まりに基づいて生産されていて、品質を保持するために、原材料の成分検査や重金属検査、微生物検査を行い、完成後は成分検査、物性検査、微生物検査などを行っています。
女性が不足しがちな栄養素のひとつであるヘム鉄。肉や魚に含まれ、非ヘム鉄よりも吸収率が高いといわれています。貧血対策として、鉄分が推奨されていますが、摂取する場合には、吸収率の高いヘム鉄がおすすめです。
貧血気味だからといって、鉄分だけを大量摂取すると、亜鉛や銅の吸収が妨げられてしまい、かえって、鉄の利用が阻害されてしまうといわれています。亜鉛は、ヘモグロビンの合成にも関わっていることから、鉄と亜鉛を一緒に摂るのが理想的です。
ラクトフェリンは、母乳や涙、唾液、血液、粘液などの分泌液などに含まれているたんぱく質の一種で、鉄と結合するという性質があります。そのため、鉄の吸収を調節する作用があるといわれています。
オーソモレキュラーを行っているクリニックには、それぞれ独自のカラーがあります。東京でオーソモレキュラーの治療を受けたいと考えている人に、ニーズ別におすすめのクリニックをピックアップして紹介します。(2021年1月調査時点)
見えない不調まで探る診断と
納得して続けられる医療を提供
22,000円
(診断料・処方料、生活指導や食事指導も含む。血液検査、サプリメント代別途必要)
定期的検査で効果を追跡。
精神的症状の改善を目指す
28,600円
(診察料・栄養解析セット含む。栄養解析セットには、血液検査と栄養解析レポート、各種栄養医療サポート資料つき)
豊富な血液検査項目。
詳細な検査で健康美をサポート
28,600円
(ベーシック・胃粘膜・耐糖能・甲状腺・ホモシステイン尿検査を含む)
※【選定基準】「オーソモレキュラー 東京 クリニック」でGoogle検索した東京都内の上位15院のうち、検査を前提としない診療を行っているえなのさとクリニック、日本初の栄養療法(オーソモレキュラー療法)専門のみぞぐちクリニック、美容系のメニューが最も豊富なゆかスキンクリニックを選定しています。(2021年1月時点、編集部調べ)
※費用は2021年9月の情報です